将棋大会で全国へ
- 2024年05月17日
- 地域・教育
第45回全国中学生選抜将棋選手権沖縄県予選と第26回同女子の部(日本将棋連盟など主催)が12日、第48回沖縄県高校文化連盟囲碁将棋夏季大会(沖高文連囲碁将棋専門部会主催)が11日、那覇市内で行われ、中学生選抜で高橋憩さん(石垣中3年)と紡さん(同1年)の姉弟が、夏季大会将棋女子団体戦で八重山高校がそれぞれ優勝し、全国大会への出場を決めた。兄弟そろっての県制覇は高橋さん姉弟が初めて。いずれも全国大会は8月に行われる。
第45回全国中学生選抜将棋選手権大会県予選と第26回同女子の部は那覇市牧志駅前ほしぞら公民館で行われ、高橋紡さん(石垣中1年)が初優勝、高橋憩さんが2連覇を達成した。
男子の部には17人が出場。紡さんは予選リーグを2勝1敗で通過し、準決勝では4月の中学生名人戦の決勝で敗れた四段の3年生を相手に雪辱を果たした。攻守巧みな居飛車に対し、練っていった三間飛車が功を奏した。
小学1年生の時に、父の潤さんの勧めで八将館こども将棋教室に通い始めた。めきめき力を付け、現在二段の腕前。同年代では島内敵なしだ。
初優勝に「相手がミスしたおかげ」と納得はいっていない。「全国では相手に強い囲いをさせない指し方を考えていきたい」と意欲を燃やした。
女子の部は出場5人による総当たり戦。憩さんは4戦全勝で前回覇者の貫禄を示した。
3勝同士の優勝決定戦は、相手が中飛車で強気で押してくる苦手なタイプだったが、憩さんは得意の向かい飛車で的確に守って克服した。最後は金捨て5手詰めで終局。きれいな詰めは観戦していた周囲の大人から称賛を受けた。
将棋は、紡さんの影響で小学5年生の時に始めた。憩さんは教室には通わず、自宅で二人で指すこともないというが、オンライン対局など独学で力を付けた。
2年連続での全国大会の切符だが、昨年は台風6号の影響で出場できなかった。「対局したら解析ソフトで検討している。実力を付けて優勝したい」と意気込んだ。
全国大会は8月3、4日、山形県天童市で開催される。
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