子牛価格大暴落
- 2024年05月15日
- 地域・教育
5月セリ 前回から9万円安
JAおきなわの八重山家畜市場と黒島家畜市場で5月セリが開催された。平均価格は13、14日の2日間行われた八重山家畜市場で41万6132円、13日のみ開かれた黒島家畜市場で35万4067円で前回から八重山で8万5235円安、黒島で9万8159円安と暴落した。前年同月と比べるとそれぞれ9万5749円安、13万198円安。両市場とも価格低迷に終わりが見えない状況となっている。
八重山は子牛697頭入場のうち689頭が売却。去勢45万4598円、雌35万6272円で総売り上げ2億8671万5000円だった。最高価格は、去勢で98万2300円(父・福之姫、祖父・美国桜)、雌で77万6600円(父・福之姫、祖父・美国桜)と100万円に届かなかった。
黒島は子牛149頭全てを売却。去勢40万3519円、雌31万3661円で総売り上げは5275万6000円だった。最高価格は去勢で75万5700円、雌で47万800円と伸び悩んだ。
今回は、リーマンショック直後の大幅下落を除くと20年以上前の2003年以前の水準の価格にまで後退した。一方で、餌代や肥料は右肩上がりで上昇し、ここ数年はロシアのウクライナ侵攻や円安の影響でさらに高騰、現在も高止まり状態が続いている。
資機材の値上がりで農家の経営が苦しい中、家畜市場へ支払う手数料も経営を圧迫。農家からは「高値が付いていたころに購買者の手数料を下げる代わりに生産者の手数料が引き上げられたが、今はインボイスとともにわれわれを苦しめる」と悲痛の声が上がる。(価格は全て税込み、速報値)
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