土城氏に環境大臣賞 第78回愛鳥週間
野生生物保護で功労者表彰
日本鳥類保護連盟と環境省が主催する2024年度野生生物保護功労者表彰式が12日、東京の虎ノ門ヒルズフォーラムで行われた。八重山からは、長年、カンムリワシの保護などに関わってきた、たまよせ動物病院(真栄里)獣医師の土城勝彦氏が環境大臣賞を受賞した。昨年の石垣やいま村(上地健太社長)に続き、2年連続でカンムリワシ保護関連の受賞となった。
土城氏は、05年から沖縄県の野生動物救護獣医師(野生動物ドクター)を務めており、これまで20年間にわたり本業のペット診療を行うかたわら、野生動物全般の救護要請を受け入れ。鳥類を中心に30~40種の野生動物を年間100件ほど救護・保護している。
県獣医師会野生動物保護対策委員会の委員長も務め、鳥インフルエンザの対応や生化学・免疫分析装置の導入受け入れ、検査の実施も担う。
特にカンムリワシの救護や保護では、石垣島内で交通事故に遭い負傷した個体の搬送を積極的に受け入れ、野生復帰を目標として長年、ほぼ無償で救護にあたってきた。
受賞に土城氏は「周りの協力があってこそ続けてこられた。みなさんを代表して受賞することができた」と述べた。石垣市からは、22年度から救護に対する補助が得られるようになり「大変ありがたい支援だ」と感謝した。
一方で、カンムリワシの保護には課題が残っており「人手不足とリハビリなどの場所不足の二つを何とかしていきたい」と今後の目標について語った。
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