八重山の芸能、一堂に会す
「豊穣の舞」をテーマに5曲の演目を披露した宇根佳代子八重山舞踊稽古道場の皆さん=12日午後、石垣市民会館大ホール
「東から来御船(東節)」を楽しそうに踊る黒石髙子八重山民俗舞踊研究所の皆さん=12日午後、石垣市民会館大ホール
郷土芸能の夕べ(同実行委員会主催)の母の日特別公演が12日午後、石垣市民会館大ホールで開かれ、八重山の17舞踊研究所から120人の踊り手が一堂に会し、華やかな舞いを披露した。公演には約1000人が来場、各研究所の伸びやかな演舞が次々と披露され、訪れた人たちの心を和ませた。
第一部は、本盛秀・本盛美奈子舞踊研究所による「世果報獅子」で幕開け。踊り手の片手には小さな獅子がりりしい表情で客席を見つめて臨場感を演出した。続けて登野城米子八重山民俗舞踊研究所の2人が「夏花節」をゆったりと舞い、田場絹江舞踊道場による「高那節」、岡山睦子八重山民俗舞踊研究所による「稔り美しゃ」など次々と演舞が繰り出された。
荻堂久子八重山民俗舞踊研究所を主宰する荻堂さんは「桃里節」の演舞前に、母の日にちなんだ狂言を島言葉で披露。会場には笑いが飛び、拍手で沸いた。與那國久枝八重山のおどり稽古道場の「やいま」が第一部を締めくくった。
休憩後の第二部は各舞踊研究所の代表による「鷲ぬ鳥節」で幕開け。宇根佳代子八重山舞踊稽古道場が5演目からなる「豊穣の舞」で観客を楽しませ、新城知子稽古場の「あかまた節」、大盛和子八重山舞踊研究所の「大浦越路節」などと次々と踊り手が舞った。
前盛フミ八重山民俗舞踊研究所は「新鳩間節」で漁の様子を表現。網を投げたり櫂で舟をこぐ様子を模した踊りを表情豊かに舞い、明るい笑顔で踊りの楽しさを全身で表した。
最後は、出演者全員で巻き踊りを舞い、母の日の感謝の気持ちを込めた。
「郷土芸能の夕べ」は、八重山の貴重な文化遺産を正しく継承するとともに新たに創造することをコンセプトに1996年に始まった。
ことしは那覇公演も予定、5月25日午後1時30分(昼の部)~と午後6時~(夜の部)那覇文化芸術劇場なはーと大劇場で開催される。
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