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海の青さに空の青/南の風に緑葉の/芭蕉は…

 海の青さに空の青/南の風に緑葉の/芭蕉は情けに手を招く/常夏の国 我した島沖縄。1965年に誕生した、故・普久原恒勇さん作曲、吉川安一さん作詞の沖縄を代表する名曲の一つ「芭蕉布」である▼吉川さんは鳩間島生まれ。中学卒業後、島を離れた。現在85歳。名桜大学名誉教授で名護市に住んでいる。去る4日の第26回鳩間島音楽祭に合わせて完成した「鳩間島賛歌」の作詞も担当した。電話でその思いをうかがった(7日付8面)▼芭蕉布にも話が及び、幼少のころに母親や女性たちが自宅の一角で芭蕉を織っていたのだという。芭蕉布の縦の糸に母への、横の糸に島の歴史や生活への思いを込めた。歌詞には首里が出てくるが、原風景はふるさとにあった▼鳩間島賛歌では、そんな思いを直接表現している。ベータヌ(私たちの)生まれ島、小さな鳩間島を「海原に浮かぶ島は神の美ら島」と紹介し、半農半漁の生活から豊年祭、教育、芸能、人材育成、学校存続まで触れ、「永遠に名の立つ鳩間島 ここは故郷」とつづる▼作曲をした同郷の田代薫さん(83)が、島を存続させている人たちに感謝と称賛の気持ちを伝える歌にと依頼したものだった▼音楽祭ではスケジュール的に曲をお披露目する時間がなかったが、ぜひ何かの機会に。(比嘉盛友)

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