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「けっこう船が大きいな」。初めて那覇ハーリーをみた…

 「けっこう船が大きいな」。初めて那覇ハーリーをみた。この歴史は14世紀に始まり、琉球王国の国家的行事として栄えたが廃藩置県で廃止。地域行事として復活するも1928年に途絶えた。その後、本土復帰後の75年に再開した経緯がある▼漁業者がかいさばきを競うハーリーは、最終日に豊漁を願う御願バーリーと本バーリーがある。一般の部では石垣島からの参加チームもあった。サバニは石垣だと10人乗りだが那覇は32人乗りと大きい。サイズ感の違いから操船が難しかったようだ▼近くの公園では参加者たちがテントを張って、キャンプのように楽しんだ。米軍関係者も出場するため園内は異国感があった▼ステージではプロの歌手や地域のアイドルがライブを披露。ハーリーに関心がある人をプロの世界に引っ張ろうと、競艇のブースもあった▼那覇ハーリーは大型連休の市民参加型イベントと位置付けられている。当初は「ユッカヌヒー」(旧暦5月4日)に実施したが、誘客の観点から新暦に移行したようだ▼ハーリーが終わると梅雨明けと言われる。でも那覇のように新暦だと梅雨入り前で季節感を得られない。旧暦で実施している八重山のハーリーは、約1カ月後の6月9日に開かれる。幸いにも日曜日。伝統的な旧暦開催の意義も考えたい。(玉津盛昭)

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