月間求人が過去最多 八重山公共職業安定所
- 2024年05月02日
- 社会・経済
求職者1人当たり何件の求人があるかを示す、八重山公共職業安定所(外輪修三所長)管内の2023年度平均有効求人倍率は1・60倍と前年度より0・13㌽上昇、過去最高値だった19年の1・65倍に迫る倍率を記録した。月間有効求人数(月平均)は、1735人と過去最高だった22年度から12・2%(195人)の大幅増となった。管内の求人数は年々、増加しており、新型コロナの落ち込みで20年度の求人倍率は7年ぶりに1倍を割ったが、その後は再びV字回復を見せ、観光関係を中心に旺盛な人材確保の動きが続いている。
八重山管内の近年の平均有効求人倍率は11年度の0・29倍を境に上昇に転じ、南ぬ島石垣空港が開港した13年度は0・75倍、14年度には1倍を超えるなど急激に伸びてきた。その後、新型コロナの影響で堅調だった観光観光関係の求人が軒並みダウン。1倍を割る事態になったが、その後はコロナ前の状況に回復している。
23年度の月間有効求職者数(同)は1087人(前年度比1・6%増)、新規求人数は7357人と過去最高だった22年度を926人上回った。人材確保を背景とした待遇改善で正社員の求人数も伸び、前年度比19・7%(351人)増の2131人で新規求人に占める割合は29・0%と同1・3㌽増加した。
求職者数、就職者数ともに前年度より増える一方で求人数も大幅に増加しており、管内の人手不足は観光関連産業や医療福祉関係を中心に、依然として続いている。
10年前の産業別の新規求人数と比較すると宿泊業・飲食サービス業が2094人と1・64倍、医療・福祉も1239人と1・54倍に増え、この二つの業種で求人数全体の45%を占めている。
外輪所長は「求職者が増えるなどしているが、今後も人手不足感は続くと予想される。夏休みシーズンを控えており、観光関連の求人が出てくると見られる。企業説明会の開催などマッチングを進めていきたい」と話した。
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