2月11日の小欄「広報におけるスマムニ(方言)表記を…
- 2024年04月28日
- 不連続線
2月11日の小欄「広報におけるスマムニ(方言)表記を考える」に読者の声が寄せられた▼近年、掲示板による地域行事の告知などで年度替わりの役員の差配なのか祭り名が方言辞書に倣った表記で貼りだされ、移住者や若い子たちが文字通りに読み、種取りを「たにどぅりぃ」豊年祭を「ぷぅーりぃ」旧盆明け行事を「いたすぃきぃばら」と発音し気になって仕方がない。実際の発音に近い「たにどぅる」「ぷーる」「いたすくばら」と表記した方が耳には分かりやすいのでは▼八重山民謡の習得に励む県外の読者からも鷲ぬ鳥節を歌詞表記通りに歌うと、間違いではないが「ばしぃ」は「ばす」「とぅりぃ」は「とぅる」にと注意、「中舌音なので口を横に引いて破裂するような音で復唱しなさい」と指導される▼そこで教師や先輩にお手本を示してもらうことになるが指導者の中にも「ばしぃぬとぅりい」派がいらして、方言初心者の私たちは二通り習得しなくてはならないのか困惑しているとも▼「ばしぃぬとぅりぃ」を使うS村は芸能も盛ん。CDを出しているプロ歌手もいる。当地は同じ八重山方言でも単語や発音が微妙に違い豊年祭も「ぷーりぃん」だ▼一方、そこには中舌音の得手な歌い手もいて大谷翔平みたいな両刀(方)使いも誕生し期待できる。(仲間清隆)
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