小波本牧場、最優秀賞 JA枝肉共励会
優秀賞・サンニ産業、優良賞・南川牧場
第38回JA石垣牛肥育部会枝肉共励会(主催・JA石垣牛肥育部会)が26日、八重山食肉センターで開かれた。19頭が出品され、すべて4等級以上の上物で、5等級が95%を占めた。審査の結果、小波本牧場(小波本英良代表)が最優秀賞に輝いた。優秀賞にサンニ産業(石垣多美代表)、優良賞に南川牧場(當銘強代表)が選ばれた。第35回から行われている脂肪質賞の選出は、機材トラブルのため見送られた。
19頭(去勢14、雌5)の平均は枝肉重量489・8㌔、ロース面積69・4平方㌢、バラの厚さ8・1㌢、皮下脂肪2・4㌢、歩留まり75・5%、霜降り度を指す12段階のBMSは9・9だった。
最優秀賞の枝肉は重量530・0㌔、ロース面積90・0平方㌢、バラの厚さ10・1㌢、皮下脂肪1・6㌢、歩留まり79・8%、BMS12・0でキロ単価3300円で競り落とされた。
日本食肉格付協会九州支所沖縄事業所の土屋嗣人次長は「5等級比率95%、BMSも58%が10以上と好成績を記録した。肉質は全般的に光沢がよく、日ごろの生産者の努力がうかがえた」と評価した。
小波本代表は「県所有の種雄牛『美百合』の種で最優秀賞が取れてうれしい。牧草も自家栽培でまかなっており、島の味にこだわっている。この機会においしい石垣牛を食べてほしい」と笑顔を見せた。
石垣牛肥育部会の上江洲安生部会長は「今年度の出荷頭数は1000頭を超えると見込まれる。島内消費だけでは余る可能性があるので、販路の拡大が必要になる」と述べた。
JAおきなわの玉城和巳常務理事は「物価上昇など経費の増加は、生産者や購買者に影響を与えている。販売力強化に海外も含めて販路拡大が必要だ。JAも一緒に盛り上げていきたい」と激励した。
セリには19業者が参加。販売総額2835万460円、1頭当たりの平均価格149万2129円で最高181万8060円。1㌔当たりの平均単価は3039円、最高は3300円だった。
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