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初のスクールロイヤー導入 石垣市教委

﨑山晃教育長から石垣市スクールロイヤーの委嘱状を受け取る郷原隆弁護士(右)=25日午前、市教育委員会会議室A

﨑山晃教育長から石垣市スクールロイヤーの委嘱状を受け取る郷原隆弁護士(右)=25日午前、市教育委員会会議室A

郷原氏「子どもの利益第一に」

石垣市スクールロイヤーの委嘱状交付式が25日、市教育委員会会議室で開かれ、﨑山晃教育長から沖縄弁護士会の郷原隆氏(36)=沖縄市=に委嘱状が手渡された。任期は来年3月31日までの1年間。スクールロイヤー設置は県内3自治体目。

 スクールロイヤーは、学校や教育委員会に対して、学校で発生するいじめ・不登校・学校事故などの問題についてアドバイスを行う。これまでは市の顧問弁護士が担当しており、スクールロイヤー制度の導入は今回が初めて。2カ月に1回、市教委を通して依頼のあった学校へ順にまわって相談を受ける。

 委嘱を受けた郷原氏は、岡山県出身。琉球大学法文学部総合社会システム学科、琉球大学法科大学院を卒業し、現在はふじ法律事務所=沖縄市=の弁護士。沖縄弁護士会の子どもの権利に関する特別委員会副委員長や、九州弁護士連合会の子どもの権利に関する連絡協議会事務局長を務めている。

 交付式で、﨑山教育長は「学校教育の諸問題の円滑な解決を図るための窓口となる。保護者や子どもとの間で悩む学校の先生や管理者に対する助言により、先生方の対応レベルを積み上げていけたら。(郷原弁護士に)習いながら、一緒にこの制度を浸透させていきたい」と述べた。

 郷原氏は「子どもの利益を考えるのがスクールロイヤー。学校、保護者、子どもの間に入り、中立を保って子どものことを第一に考えて助言する仕事だと考えている。楽しく学校に通い、先生も働きやすい学校のためのお手伝いができたら」と話した。

 交付式後の同日から、各学校からの法律相談を開始した。

  • タグ: 石垣市教委法律相談
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