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八重山への観光入域数が、新型コロナウイルス…

 八重山への観光入域数が、新型コロナウイルス禍前に戻っている▼1月に9万2370人と、過去最高だった2019年の95%まで回復したのに続き、2月には11万1901人と、2月としては過去最高を記録した▼推計をまとめた県八重山事務所は、2月は2度の3連休やチャーター便の運航、内外クルーズ船の複数の寄港があったことなどで、入域客が増加したと分析している▼2カ月の数字を見ると、全体の約75%を占める航空路が前年から2%伸びているのに対し、海路が2万8438人もの全増となり、観光入域数を押し上げた格好だ。3月以降も数字こそ公表されていないものの、市街地などに見る観光客の数などから好調を維持していそうだ▼一方、受け入れ態勢は、乗務員不足が深刻だったタクシー業界も乗務員確保が進み、大幅に台数が不足していたレンタカーも台数がほぼ充足し、表向きは態勢が整いつつある。だが、保有する台数がフル稼働できない状態は続いており、完全な人手不足解消にはほど遠い状況だ▼今後、ゴールデンウイークを経て観光のトップシーズンとなる夏場に向かう。パインアップル、マンゴーも旬を迎え、質量とも八重山の魅力が満載になる季節。受け入れ態勢を万全に整え、訪れる観光客を迎え入れたいものだ。(下野宏一)

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