石垣のレンタカー3671台に回復も 観光客増、GWに不安
- 2024年04月17日
- 社会・経済
石垣市内の2022年度レンタカー台数は3671台となり、新型コロナウイルス感染拡大前に過去最高を記録した2018年度の3721台に迫るまで回復している。コロナの制限緩和に伴う観光客数の増加に比例し、前年比23・3%(696台)増と大きく伸びる一方、人手不足の状態は依然として改善されておらず、洗車が間に合わないなどフル稼働できない事業者も目立つ。
沖縄総合事務局によると、県内の2022年度レンタカーの台数は前年比33・9%(1万804台)増の4万2718台で過去最多を記録。事業者数も1274と右肩上がりで増えている。観光の回復がレンタカーの需要を押し上げたとみられる。
石垣島では10年前の13年度はレンタカー1976台だったが、その後は右肩上がりに推移。16年度には3000台を超え、18年度には過去最高となる3721台を記録した。その後、新型コロナの影響で20年度から2年間は3000台を割り込む大幅な減車となったが、22年度には3671台と大きく回復した。
事業者数は小規模事業者を中心にコロナ中も増加し続け、10年前の54社から倍の108社になっている。
石垣市への入域観光客は昨年118万人に回復。ことし1月は9万825人で前年同月から28・9%(2万387人)増加。2月は11万1901人と、2月としては過去最高を記録するなど、好調に回復している。
業者はゴールデンウイーク(29日~5月5日)に向けて顧客の獲得に力を入れているが、ある事業者では「人手が足りず配車できない日が出てきている」、別の事業者は人手はあるとした上で「昨年の今ごろはいっぱいで予約を断ったが、今年の予約は半分ぐらい」と不安を口にする。
一方、小規模事業者の中には利用者へのアプローチに苦戦しているところも。昨年から営業をスタートさせた業者は「旅行サイトなどに掲載したくても新規は断られている状況。車両は余っているが、観光客にリーチできていない。中小のレンタカー屋も使ってほしい」と指摘する。
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