オオバアコウ守れ! 白保
- 2024年04月17日
- 地域・教育
樹齢百数十年 住民ら土壌改良
白保小学校と国道390号線の境目にある樹齢百数十年のオオバアコウの土壌改良作業がこのほど、白保村ゆらてぃく憲章推進委員会(金嶺光江会長)呼びかけのもと行われ、地域のシンボルツリーを守る救済作業に多くの住民が参加した。
オオバアコウは小学校の創立以来子どもたちを見守ってきたとされているが、近年は根で歩道のアスファルトが割れ、歩行者の安全に支障をきたしていた。このような事態を受け、一時は撤去の話も出たが、市の緑の戸籍簿に登録され、白保公民館指定の文化財でもあることから、オオバアコウの根を国道と反対側の小学校側に誘導するための土壌改良を行い歩道の現状維持を図ることになった。
作業は白保小の三本木の樹木医でもある樋口純一郎氏を招いて実施。同委員会や白保公民館役員、白保小学校PTAなども参加した。木の周囲20カ所に直径約30㌢、深さ80㌢の穴を掘り、竹の通気口を入れて堆肥で埋め戻すなどし、作業を終えた。樋口氏によると今後、根は堀った穴に向かってくるという。
同委員会の金嶺会長は「歩行者の安全か文化財保護かの二者択一ではなく両方とも大事。1世紀以上、白保村を見守ってきたシンボルツリー。両立できる道を探していきたい」と語り、協力者に感謝した。
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