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真栄里ダム貯水率60%台に まとまった雨で回復

貯水率が9日9時時点で64・0%にまで回復した真栄里ダム=9日午前

貯水率が9日9時時点で64・0%にまで回復した真栄里ダム=9日午前

半月分の水量確保 市水道部 今後も節水を呼びかけ

 少雨傾向にあった石垣島地方は数日前から湿った空気の影響で雨の降りやすい天気となっており、7日には99・0㍉と久しぶりにまとまった雨量となった。県管理の真栄里ダム管理事務所によると、貯水率は60%台まで回復した。石垣市水道部によると、7日以降の雨で半月分の水量を確保できているが、引き続き節水を呼びかけていく。

 気象庁の観測によると、石垣島での降雨量は5日に5・0㍉、6日に2・5㍉、7日に99・0㍉、8日に34・5㍉だった。

 真栄里ダムの貯水率は6日までは50%台だったが、9日午前9時時点で利水容量130万㌧に対し貯水量83万2397㌧で貯水率64・0%に上昇した。

 市水道部によると、真栄里ダムのほか白水の流量もあることから、水不足状態はある程度解消され、5月初旬までの水量は確保されているという。

 16日までの週間天気予報によると、石垣島地方は曇りの日が多く、降水確率は10~40%。水道部は今後も節水への理解と協力を求めている。

 市の水道は石垣浄水場が於茂登(真栄里ダム放流水)、白水の河川水と原水調整池(1基)、平得、大浜の地下水4カ所、吉原浄水場と野底浄水場は荒川の河川水をそれぞれ水源としている。

 計画取水量はダムから1日1万2200㌧、白水河川水・原水調整池から1万800㌧で、ダムと河川水からの取水が全体の85%を占めている。

 石垣島地方気象台によると、今年に入ってからの石垣島の雨量は1月に47・5㍉と「かなり少ない」、2月も56・0㍉と「少ない」、3月も67・5㍉と「少ない」状態が続いていた。4月は8日現在で141㍉となっている。

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