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大村はまさんの著書「教えるということ」…

 大村はまさんの著書「教えるということ」を読んだ。教育者のバイブルとされる一冊で、職業人としての教師像や授業で使う教材の重要性が示されている▼同じ教材を二度使わないとも明言する。準備してきた教材を、教室で披露するときの心躍る気持ちは2回目だと味わえないという理由。さすがレジェンドといったところ▼さて、いまを生きる教師たちだが、教材を練る余裕はなさそう。県教育委員会が発表した「私たちのピースリスト2023」には改善すべき業務が50項目あり、小動物の世話も対象となった▼各教育委員会には公務支援システムの導入を求めている。例えば那覇市は児童生徒の総合的な評価を書く指導要録を電子化、現場の負担軽減を図っている。石垣市も昨年度末から電子化が始まった。移行していない竹富町と与那国町では、パソコンで独自に指導要録を作る学校もあるようだが、主流はまだ手書きだろう▼「離島は事務的負担が少ないから電子化は不要」と思わないように。教師は時間があれば完成度の高い教材を作りたいだろうし、どれだけ残業しても手当ては月給の4%と固定されている▼誰だって時間を有効活用したい。事務処理は的確にすばやく、余った時間に教材研究をする。教師と子ども。業務改善は両者のためにある。(玉津盛昭)

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