本マグロ今期初水揚げ 1日から解禁 八重山漁協
- 2024年04月05日
- 地域・教育
2024年度の県知事管理漁獲可能量に基づくクロマグロ(本マグロ)漁が1日始まり、八重山漁協では4日に初の水揚げがあった。体長205㌢、体重162㌔、身質も上々の初物は地元鮮魚店に卸された。八漁協には今期1本目を一目見ようと訪れた漁業関係者や仲買人らで活気にあふれた。本マグロ漁は今月下旬ごろに最盛期を迎え、5月ごろまで続く。
漁業法に基づく県の24年度クロマグロ漁獲可能量は131・8㌧(留保枠13・7㌧)で前年度から0・5㌧減。県水産課によると、昨年度前期(4月1日~7月末)の県全体の水揚げ量は追加配分も加えて151・3㌧で、八漁協では約62㌧が揚がった。
第一号の水揚げはマグロはえ縄漁船の宏徳丸(浦崎泰一船長、9・7㌧)。3月28日に出漁し、1日深夜に宮古島南約72㌔の沖合で漁獲、3日午後に帰港した。4日午前8時に水揚げされ、県外市場には空輸せず仲田鮮魚店に卸された。
浦崎船長(41)は「1番はやっぱり気持ちがいい。釣った瞬間は涙が出た。小ぶりだが身質は上等。石垣島の皆さんにおいしいマグロを食べてほしい」と笑顔を見せ、今期操業に「期待できそう。本数、トン数、値段ともに1番を狙いたい」と意気込んだ。船主で見習いの仲田吉徳さん(22)も「幸先良いスタート。これからたくさん釣れるように頑張りたい」と抱負を語った。
八漁協によると昨年は島内や県内外市場で1㌔あたり平均2110円で取引された。最高値は㌔9700円だった。
田中俊継市場課長は「いかに高付加価値をつけて売るかが課題。年度初めの1本目の『春マグロ』としてブランド化し豊洲市場で勝負し、冬の大間、春の石垣を広めていけたら」と期待した。
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