3月末はなにかと終わりを迎える時期。…
- 2024年04月03日
- 不連続線
3月末はなにかと終わりを迎える時期。那覇市泉崎にある県警本部では「蛍の光」やユーミンの「卒業写真」がオーケストラ演奏され、職務を終えた退職者が送り出された▼同じく新型コロナウイルスも3月末に終わった。感染症法の位置づけが2類から5類に変わって1年たち、自治体からメディアへのプレスリリースがなくなった。制度的なコロナ禍に幕を下ろした▼なにかが終わったと思えば始まりの季節、4月になった。新年度は組織の体制が変わったり、目標を掲げたり、それぞれの持ち場で新たな1年を迎える▼漢字学者の白川静さんによると「新」は、とってのついた大きな針「辛」と「木」「斤」を組み合わせた形。針を投げて位牌(いはい)を作る木を選んだことが由来で、神意によって選ばれた木を切り出すことから「あたらしい、はじめ」の意味となる。「新」は、ただ新しいだけでなく、選ばれた存在と言えそう▼さて、「新」がつく直近の動きとしては新社会人、新人、新規事業、新学期、新入生がある。新社会人においては人生に一度しかなく、人が定年退職するころには(残念ながら)これらの「新」を経験できなくなる▼「新」という冠がつく人は、期間の定めがある選ばれた者。自身を特別な存在だと自覚しながら新たなステージで活躍を。(玉津盛昭)
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