年度始め式 新体制で業務開始
2024年度が始まった1日、八重山3市町で年度始め式が行われ、新体制で業務を開始した。職員らを前に中山義隆市長は「円滑かつ的確な対応を」前泊正人竹富町長は「気概をもって新たなチャレンジを」、糸数健一与那国町長は「結果を出す年に」などと訓示し、住民サービス向上実現へ職員一丸となった取り組みを呼びかけた。
【石垣市】円滑かつ的確な対応を
2024年度石垣市年度始め式が1日午前、市役所で行われた。中山義隆市長は職員に対し「所管する業務の執行は前例を踏襲するだけでなく勇気をもって見直し、しっかりとした施策展開を築き、円滑かつ的確な対応をしてほしい」と求めた。
昨年度、発生した南ぬ島石垣空港のトラブルや市内の水道水の供給一時停止については「市民や事業者、観光客に多大な不便をかけた。事故を教訓として私自身が足元を見つめなおし、先頭にたって全職員とともに業務にあたっていきたい。みなさんもその気持ちで取り組んでほしい」と呼びかけた。
有事や災害時の島外避難については「本市でも起こりうる事態だと認識し、市民と観光客の生命財産を守るために関係機関と連携してさまざまな想定に対する備えを行っていく。島外避難や物資輸送の拠点となる空港については強化整備の実現に向け、国や県と連携していきたい」と強調した。
新型コロナについては「コロナ禍で受けたダメージと物価高騰による影響で苦しむ市民や事業者がいることを忘れずに全ての市民や事業者がコロナ前の生活を取り戻せるようにしっかりと取り組んでほしい」と述べた。
【竹富町】気概もってチャレンジ
竹富町の年度始め式は1日午前10時から町役場大会議室で行われ、前泊正人町長は職員へ「気概をもって果敢にチャレンジしてほしい」と訓示した。
前泊町長は基本方針である「町民が主役のまちづくり」を念頭に「九つの有人島にいる町民の皆さんとともに均衡ある発展、幸せあふれるまちづくりに取り組んでいこう」と呼びかけ。町政課題の解決には「新たなチャレンジが必要」と強調したうえで「壁が高かったり、風当たりが強かったりすると思うがその際は私が先頭に立つ。町民のためにチャレンジし続ける思いをもって業務にまい進してほしい」と述べた。
町長就任3年目を迎える今年度に向けては「3段階目にギアを上げる」と意気込み、「スピードを上げて皆さんとともに町政課題に取り組む。飛躍する年なるようともに頑張ろう」と協力を求めた。
【与那国町】楽しい仕事環境を
【与那国】与那国町役場の年度始め式が1日、午前9時から町役場庁舎前で行われた。
糸数健一町長は職員に対し「医師の2人体制を整えたが、保育士の不足による待機児童問題、幼稚園教諭の育成含めて力を入れたい。職員不足で個々の業務の負担が増えている。課長は気持ちよく楽しく仕事ができる環境づくり、部下の状況を見極め相談しやすい職場づくりを心がけてもらいたい」と述べた。
また、自身についても「頑張っているつもりではなく結果を出す年にしたい」と強調した。
訓示後は新規採用職員男性2人、女性1人に辞令を交付した。(田頭瑠都通信員)
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