「マ~マがいい~」。子らの子育て支援で…
- 2024年04月02日
- 不連続線
「マ~マがいい~」。子らの子育て支援で最もきつい思いをしたのは、熱のある孫を半日抱いてあやしたことである。「じーじがいい~」などと言おうものならよけいに大泣きされ、腰が痛くなる▼国の少子化対策財源確保「子ども・子育て支援金」の月平均徴収額が公表された。国民1人あたり月500円前後との従来の説明より高額となり、公務員共済組合などで950円、国保世帯で600円。児童手当拡充や育児休業給付などに充てられる。子育て世帯は助かるだろう▼都会では妻にのみ負担が集中する「ワンオペ育児」で孤立、疲れ果てる事例が言われ、沖縄県内では「ひとり親世帯」の窮状が伝えられる。背景に都市部への人口集中、地方の過疎化や賃金格差がある▼子育ては親世代をサポートする「手」があるほうがいい。保育園の送り迎え、長い夏休みの世話、乳幼児の急な発熱。家族やまわりの人にも応援できることはある▼それにも増して求められるのは子どもを安心して産み、育てられる地域づくり、ではないか。死亡が出生数を上回る「自然減」の島々である▼豊かな自然環境や伝統文化のなかで子らがすくすく育つ、そんな施策がほしい。現実の島々では有事に備えたシェルター整備。「万が一」を憂慮する島々は子育てに優しい「手」か。(慶田盛伸)
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