波照間氏の伊波普猷賞祝う 一大プロジェクトに決意新た
- 2024年03月26日
- 地域・教育
琉球文学大系
「琉球文学大系1・2おもろさうし(上・下)」で第51回伊波普猷賞(沖縄タイムス社主催)を受賞した石垣市出身で名桜大学大学院教授、波照間永吉氏(73)の受賞講演・祝賀会(同実行委員会主催)が24日夜、市内ホテルで行われ、関係者らが受賞を喜び、同大系の完結に期待を寄せた。
琉球文学大系は、波照間氏を編集刊行委員会委員長に名桜大が取り組んでいる全35巻の一大プロジェクト。2030年度の完成を目標としており、波照間氏が先陣を切って1・2巻を発刊した。
八重山出身者の伊波普猷賞は波照間氏で9人目。波照間氏は講演や祝賀会で受賞者を列挙した上で「芸能文化を愛する八重山のDNAが私にもとうとうと流れていると思われ、この流れに私は生かされてきた」と研究者に敬意と謝意を表し、「35巻の大系は最後まで到達しなければならない。健康に留意して皆さんの期待に沿えるよう約束する」と決意を新たにした。
石垣市文化協会の新城知子会長が実行委員長を務め、主催者あいさつで「八重山に生きる者として大きな喜びで誇らしいこと。ますます沖縄学が深められることを念じる」と述べた。市教育委員会の﨑山晃教育長は八重山市町会会長・中山義隆市長の祝辞を代読した。
波照間氏が教授・名誉教授として長く務めた県立芸術大学のOBが地謡と舞踊で舞台を盛り上げた。合間に波照間氏を良く知る友人らがスピーチで思い出話や功績を紹介した。
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