島々を戦場にさせない! 平和集会
- 2024年03月24日
- 地域・教育
全国がつながろう in 石垣島
「私たちの島の未来を語り合おう」をテーマに掲げた平和集会「島々を戦場にさせない! 全国がつながろう in 石垣島」(同実行委員会主催)が23日、新栄公園で行われ、参加者約130人(主催者発表)が基地の拡大と強化の中止、戦争回避を目的とした対話と外交を国などに求めるアピールを採択した。アピールは、内閣総理大臣や防衛大臣などへ提出される。
集会のオープニングでは、ジャズシンガーの齋藤悌子さんが戦地に赴いた息子を思う母親の切ない気持ちを表現したと言われる「ダニー・ボーイ」などを披露。沖縄戦全戦没者を追悼し、平和を願う歌の「月桃」は、会場全員で歌い、島の平和への思いを一つにした。
石垣島の平和と自然を守る市民連絡会共同代表の上原秀政氏の主催者あいさつは、事務局の藤井幸子氏が代読。「この1年で米軍との共同訓練など、あっという間に戦争への準備が進行している。先の戦争の経験者はほとんどいなくなった。われわれは歴史を学び二度と同じ過ちを繰り返さない、島々を戦場にさせないために力を合わせ全国とつながっていこう」と呼びかけた。
リレートークにはメッセージも含め8人が登壇。うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地のミサイル配備への反対運動を展開している「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」共同代表の照屋寛之氏は「自衛隊のミサイル、基地を絶対に認めるわけにはいかない。どんな理由があっても戦争だけは許さない。その決意を持ち続けないといけない」と強調。
「ミサイル基地いらない宮古住民連絡会」共同代表の清水早子氏は「すでに私たちの平時の中にも戦争の準備が持ち込まれている。自衛隊基地はいらない、撤去しろ、一切の戦争協力をしないと全国のみなさんとともに確認したい。ともに頑張っていこう」と語気を強めた。
自衛隊基地建設が進む馬毛島と奄美駐屯地と瀬戸内分屯地が建設、拡大された奄美大島の団体からも連帯のメッセージが寄せられた。
地元からは4人がマイクを握り、「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」の登野城ルリ子氏は「ここ数年の石垣島の様変わりする姿に心を痛めていたが、とうとう自衛隊基地ができた。オバーたちは力はないが、島を愛する心はだれにも負けない。これからも諦めずに平和を求める言葉を言い続けていこう」と団結を呼びかけた。
「基地いらないチーム石垣」代表の上原正光氏と陸上自衛隊石垣駐屯地に隣接する嵩田地区在住の高宮耕氏、与那国島在住の狩俣哲氏も駐屯地開設までの経緯の問題点や駐屯地配備後の島の暮らしや経済の現状などを訴えた。
パレードでは横断幕やプラカードを手にした参加者らが同公園を出発。730交差点などを経由しながら市街地で「軍拡より暮らしを」「空港・港を軍事に使うな」などとPRした。
午後7時からは場所を川原公民館に移し、交流会が開かれ「ミサイルNO、基地拡大NO、軍拡よりくらしを!」を合言葉に、さらなる連携の深化を確認した。
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