英語検定試験で快挙 1級に西原さん(八重高1年)
- 2024年03月23日
- 地域・教育
日本英語検定協会の英語検定試験(英検)で大学上級レベルの1級に八重山高校1年の西原智章さん(16)が、高校卒業レベルの2級に海星小学校4年の白石明日美さん(10)がそれぞれ合格した。
英検は年度で3回実施されており、西原さんは大浜中3年のときに3級と準2級をクリア。高校入学後に準1級、1級と立て続けに合格した。
西原さんには、英語を母語とする身内はおらず英語圏での生活や留学の経験もない。そんな環境で1級合格は八重山高校では初のケースという。学校の授業と英会話クラブ、家庭学習で英語力を高めてきた。
1級は1次試験のリーディング、リスニング、ライティングに加え、2次で2分間のスピーチとその内容への質問が行われるため、英語の知識のみならず相手に伝える発信力と対応力も求められる。
西原さんは、いくつか出題されたトピックから「自然エネルギーの自給自足」を選択。すべての国で必要とされる理由と技術的にも可能であることを説明。3人の面接官からの質問にも対応した。
次の目標はさらに難易度が上がる国連英検(国際連合公用語英語検定試験)。昨年夏に県教育庁のグローバル・リーダー育成海外短期研修事業に参加した際、世界のSDGsや貧困問題への取り組みに触れた。「将来は国連で働き、これらの問題の解決ができたらと思う」と話した。
白石さんは小学1年生で5級を取得し、各級の階段をのぼってきた。今回も母親と二人三脚で取り組み、得意のライティングとリスニングを伸ばした。昨年冬休みから30日間の短期ドリル、タブレット端末を活用した英単語の学習、2次試験の面接に備えた体験版のオンライン英会話などで努力を重ねた。
日ごろから英語を聞くことも習慣づけている。YouTubeの動画アニーメーションのほか映画ハリー・ポッターは音声や字幕を英語で観賞。受験日が近くなると早起きして単語帳を読み込み単語をひたすら覚えた。
合格通知に「うれしかった」と喜び、「次は準1級合格を目指したい。将来の夢は決まっていないけど、留学をしていろんなことを知りたい」と夢を膨らませた。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。