農家の支援づくりを 与那国町議会一般質問
- 2024年03月19日
- 政治・行政
【与那国】3月定例与那国町議会(崎元俊男議長)の一般質問が18日から始まり、初日は嵩西茂則、大宜見浩利、上原光秀、上地常夫の4氏が登壇した。町が来年度から「農業振興センター」を発足させることを受け、上地氏は「生産高に応じて同センターに補助して農家を支援していく仕組みづくりを」と提案。糸数健一町長は「すばらしいアイデア。私が町長としてやりたいことは第一次産業なので、農家のために財政出動して経済を回せるように頑張っていく」と応じた。(9面に質問要旨)
一方で同センターについては「農家からは、(今年度までの)キビ対策室のときと同じ人員の2人で何も変わらないとの指摘がある」(嵩西氏)、「5、6人はいないとできない将来計画になっている」(上地氏)とマンパワー不足を不安視する声も相次いだ。
小嶺長典産業振興課長は「県からの派遣を要請したが難しく、他の面で応援していきたいとの回答だった」と答えた。
重要拠点空港港湾を巡り、嵩西氏は比川地区で要請をまとめる臨時総会を開く動きがあることを紹介した上で「その前に行政を呼んで説明を聞くのが筋だ」と質問。糸数町長は「何も決まっておらず国からも全く情報がない」と、説明には否定的な考えを示した。
これに関連して上地氏は「(比川の)候補地が一人歩きしている。自然を壊してまでつくらないといけないかは町民に議論していただき、場合によっては久部良漁港を整備することも視野に入れて進めていただきたい」と要望した。
上地氏は「国民保護的に考えると与那国は空港が先ではないか。飛行機だけで運ぶという計画もあるので、天候に左右されない空港整備を先に急ぐべきだ」とした。
大宜見氏は、祖納港の港湾整備について質問。「早めに係留できる形にできないか」と求め、小島重喜まちづくり課長は「委託業務は既に発注済み。進み次第、説明していきたい。管理規定も定めて早急に完了させたい」と理解を求めた。
観光産業に関連して上原氏は「給水区域の指定を広げるべきでは」と提案。小島課長は「すぐに変更は難しいと思うが、必要に応じて早急に取り組みたい」と述べた。
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