普通建設事業で210% 竹富町24年度予算
- 2024年03月17日
- 政治・行政
竹富町の2024年度一般会計予算の歳入歳出総額は前年度比6億5809万円(8・1%)増の総額87億8054万円で2年連続の増加となった。性質別経費でみると同年度着工予定の世界遺産センター整備や多機能型貨物輸送船造船などの大型事業が重なり、普通建設事業費が210%の大幅増となった。
歳出の内訳は総務費32億5105万円(37%)、民生費9億2761万円(10・6%)、衛生費6億7033万円(7・6%)、農林水産業費6億3402万円(7・2%)、商工費2億8499万円(3・3%)、土木費4億1185万円(4・7%)、消防費7697万円(0・9%)、教育費10億526万円(11・5%)、公債費9億7789万円(11・1%)など。歳入では自主財源の根幹をなす町税が3・5%増の5億2595万円となった。
性質別では人件費や公債費を含む義務的経費が3億円増の30億8261万円、建設費を含む投資的経費が1・3億円増の20億3680万円だった。義務的経費は職員数の増と会計年度職員の勤勉手当支給開始で人件費が増加。公債費も各地区の複合型施設や製糖工員宿舎の償還が始まり、前年から3・5%伸びた。
建設事業では世界遺産センターの工事請負費で6億8396万円を計上しており、全体の6割程度の工事実施を見込んでいる。設計・造船業務を行う多機能型貨物輸送船の造船費は5億3248万円、25年度着工予定の住吉防災拠点施設の実施設計事業では2882万円をそれぞれ計上している。
このほかの主な事業では町民の燃油サーチャージ分の船賃補助、波照間島民の航空運賃補助も継続。農家に対する中山間猪防護柵整備や有害鳥獣対策に対する助成等も行う。
自然環境保全では海岸に漂着したプラスチックごみを破砕し資源化する実証事業(528万円)、特定自然観光資源の管理のための「観光案内人制度運用支援システム」整備事業を新たに実施する。
1月末から白浜地区で実証実験を行っているスマートコンポストは船浮、白浜、鳩間地区へ導入予定で3台分の購入費1350万円を計上している。老朽化で閉鎖されていた白浜港のトイレは解体される。費用は491万円。
教育費では小・中学校の和式トイレの洋式化で492万円を計上。小浜小中学校の教員宿舎解体も実施する。
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