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がん患者の苦痛軽減へ 3月市議会一般質問

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24年度に「アピアランス支援」開始

 3月定例石垣市議会(我喜屋隆次議長)は11日、一般質問初日を行い、友寄永三、平良秀之、仲嶺忠師、長浜信夫、石川勇作の5氏が登壇した。答弁によると、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減する「アピアランス支援」を2024年度に開始する。児童生徒の派遣費補助事業は新たな財源の活用を予定しており、実現すれば現行支援が拡大される。

(7面に質問要旨)

 アピアランス支援は平良氏が取り上げた。県が新年度からアピアランスケア用品購入などを助成する市町村に対し半額を負担する経費を盛り込んでいることから、平良氏は「新年度に即座に実施してもらいたい」と訴え、中山義隆市長が「実施すべきものだと認識している。実施に向け準備を進める」と明言した。

 派遣費補助は、財源の一括交付金が減額されていることから、市は24年度から新たに内閣府の離島活性化推進事業費補助金を活用しようと同府に申請中。指導環境の構築を含めた実証事業で現時点では今年度予算と比較して2・7倍の約1億4000万円を見込んでいる。派遣費は例えば石垣―那覇間の航空運賃が現行8000円から1万1000円に、新たに宿泊補助として1泊4000円を上限に2泊まで、などと拡充される内容となっている。石川氏が質問した。

 新栄町旧船だまりの土地利用計画見直し作業で市が2月の第2回策定委員会で、商業・宿泊施設を含む3案を提示したことが分かり、仲嶺氏は「2回目の策定委でいきなり3案を出して選んで決めて下さいというのはあまりにも乱暴だ。漁業者の意見、要望が反映されていない」と批判。これに新城保一水産課長は「青年部や漁業関係者から再度要望を聞き、議論を重ねて効果的な土地利用計画が策定できるよう取り組む」と応じた。

 市役所隣接地の防災公園で予定している駐車場など多目的な地下シェルターに関連して友寄氏が新たな公共施設建設での対応をただし、嶋田廉企画部長兼石垣港・基隆港定期航路開設準備課長は「新しい消防本部と西出張所でも地下施設を検討している」と答弁した。

 長浜氏が質問した、県吹奏楽・マーチングバンドコンクール大会の石垣開催に向けた誘致について中山市長は「開催に向け連盟と協議しながら全面的に協力したい」と述べた。

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