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「自分らしくいられる選択を」 国際女性デー

国際女性デーにちなんだイベントでトークセッションを行う女性たち=8日夜、石垣市健康福祉センター

国際女性デーにちなんだイベントでトークセッションを行う女性たち=8日夜、石垣市健康福祉センター

ジェンダー平等で意見交換

 女性の地位向上などジェンダー平等を目指す「国際女性デー」の8日夜、「みんなでジェンダーを考えよう~あなたはあなたらしく~」をテーマに2024年国際女性デーIN石垣(実行委員会主催)が市健康福祉センターで開かれ、トークセッションを通して「自分らしくいられる選択を」との思いを共有した。

 ジェンダー平等に向けて疑問や悩みを語り合い、出会いや思いを共有して日々の暮らしや子どもたちの環境を良くしていこうと企画され、トークセッションには仕事と子育ての両立を図っている根本綾乃さん(アメリヘアサロン)と細井明日香さん(自立支援サポーター)、波照間千夏さん(沖教組八重山支部副執行委員長)、小浜敦子さん(KOKO IKU性教育サークル)の女性4人が登場した。

 5人の子どもを育てながら介護現場で長く働いた経験のある細井さんは「働き改革が必要」としてネットワークビジネスで収入を得るように。「お母さんは自分のことを後回しにするが、時間と心に余裕ができるとワクワク、ドキドキを優先するようになる」と話した。「心の自立と経済的自立をもたなければならない。女性が輝くと経済もよくなる」と述べた。

 中学校教諭の波照間さんは長時間労働をしていたが、育休からの復帰後に部活の顧問を拒否するなど働き方を変えた。「娘たちとの時間ができた」と振り返った。男女別の制服にも言及、「おかしいと思うことは声を挙げてほしい。これが生きやすい世の中につながる」と呼びかけた。

 根本さんは、母親には①妻の顔②母親の顔③働く顔④ありのままの自分の顔―があると指摘、「ありのままの自分の顔を忘れているのではないか。自分自身を感じる時間をつくってもらいたい」と助言した。

 小浜さんは、男女別に役割を考えてしまう「無意識の思い込み」を紹介しながら「女性から変えていくことが必要。自分が自分らしくいられる、心地よい選択を」と促し、「国際女性デーで啓発運動をしなくてもいい世界を」と願った。

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