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劇団四季と舞台芸術センターが共催する…

 劇団四季と舞台芸術センターが共催する「こころの劇場」が開催され、子どもたち千人が招待された。同劇場は、年間140都市400公演で50万人を招待しているというから驚きだ▼石垣公演はS席で5千円。本土の劇団四季ファンの知人は「こちらではS席なら1万円を超える。四季だからそんなことできるんだな」とその価格設定に感心する▼劇団四季の理念は「演劇の市民社会への復権」「舞台効果による経済的自立」「文化の一極集中の是正」だ。年間50万人にも及ぶ子どもたちの無料招待やリーズナブルな離島料金などが理念を体現する▼今回のこころの劇場には、全国紙の記者やカメラマンも取材に訪れていた。北は北海道の利尻島から南は石垣島まで、毎年行われる取り組みに対する関心の高さの表れだろう▼石垣島では、新型コロナの影響で2019、20年度は中止、21、22年度は動画での配信となった。子どもたちから寄せられた感想文の多くに「生の舞台が見たい」と願う一文が添えられていたという▼今回は5年ぶりとなる公演。会場に詰め掛けた子どもたちは目を輝かせながら、時には笑い、時には固唾(かたず)をのんで舞台に見入った。子どもたちを見送った舞台芸術センターの喜田代表理事は「来年もまた来ます」とあわただしく島を後にした。(立松聖久)

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