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夏川りみさんに特別賞 「沖縄の心」広く発信

宮良長包賞の特別賞を受賞した夏川りみさん=27日夜、琉球新報社

宮良長包賞の特別賞を受賞した夏川りみさん=27日夜、琉球新報社

宮良長包音楽賞

 【那覇】第20回宮良長包音楽賞(主催・琉球新報社)の贈呈式が27日夜、琉球新報社であり、石垣出身の歌手・夏川りみさんに特別賞が贈られた。故郷の石垣島や沖縄への思いを歌い続け、国内外に「沖縄の心」を広く発信したことが評価された。

 同賞は郷土が誇る作曲家・宮良長包を顕彰し、沖縄音楽の発展と活性化を図る目的で、琉球新報創刊110周年を記念して創設された。長包は石垣島出身で県内各地の校歌など100曲以上作曲した。

 特別賞は数年に渡り、同賞の主旨に沿うめざましい活動を行った個人、グループに贈られる。

 夏川さんは1999年、夏川りみとして「夕映えにゆれて」でデビュー。01年発売の「涙そうそう」が大ヒット。ほかに「童神」「愛よ愛よ」など代表曲がある。

 選考委によると、NHK紅白歌合戦出場や日本レコード大賞最優秀歌唱賞受賞、22年のアルバム発売、23年の全国ツアーなど積極的な活動が特別賞に当たると全会一致で決定した。

 あいさつで夏川さんは「すばらしい賞をいただけて光栄。沖縄の音楽はどこの国でも愛されていると感じる。歌を歌うことで沖縄のすばらしさを伝えていくことが私のできること。皆さんが元気になり、幸せになれる歌を届けていきたい」と話した。

 琉球新報社の潮平芳和専務は主催者あいさつで「これからも宮良長包の精神を継承し、沖縄音楽の発展に寄与し、心を癒やし、困難な時代を乗り越える力を持った音楽を届けて」とさらなる活躍に期待した。

 長包の生誕地である石垣市から中山義隆市長が受賞者にミンサー織りのタペストリーを贈呈、祝辞も述べた。

 音楽賞には喜納昌吉さんが選ばれ、受賞者による特別ライブもあった。

 八重山関係者の特別賞受賞は03年(第1回)にBEGIN、13年(第11回)はきいやま商店が受けている。

  • タグ: 宮良長包音楽賞夏川りみ
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