年に一度ある健康診断。その前日に限ると…
- 2024年02月28日
- 不連続線
年に一度ある健康診断。その前日に限ると、暴飲暴食とは無縁のすばらしい食生活になる。食事や酒は午後9時まで。あとは少量の水を飲んで、さっさと寝る▼受診して知ったが、診断当日には血液検査の結果が分かる。医師が「血糖値が前年と比べて異様に低い」と血相を変えて伝えてきた。たしかにこの一週間、のどの調子が悪くてろくに食事をしていない。それが原因らしかった▼食事への意識が人一倍高いのはプロスポーツ選手。元プロ野球選手の大嶺祐太さんが先日、県医師会主催のイベントで健康と食について語った▼くだものを食べず、牛乳も飲まなかったという大嶺さんは、夏場の疲れが取れず体重も落ち、骨が弱くなって骨折も経験したと反省しきり。「嫌いな食べ物に栄養素がたくさんあるのでチャレンジを」とスポーツ少年少女にアドバイスを送った▼もちろんプロとして活躍しなくても健康長寿を目指したいもの。毎日酒を飲んだり、偏った料理ばかり食べていると体調を崩して病気を招いてしまう。いま一度、自分の食生活を見直してみよう▼江戸時代の本草学者、貝原益軒さんも「強い人は強いのに自信を持って用心しないから、弱い人よりかえって若死にする」と「養生訓」で言っている。思い当たる人は注意しよう。自戒を込めて。(玉津盛昭)
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