「訪問税」で協力要請 船会社は慎重対応へ
- 2024年02月23日
- 社会・経済
竹富町
各島への導入を目指している普通税「訪問税」(仮称)で竹富町は22日、特別徴収義務者として予定する船会社への説明を開始した。前泊正人町長と担当課長らがユーグレナ石垣港離島ターミナル内で船会社の代表と面会、協力を要請した。定期航路を持つ船会社は慎重な議論を求めるとともに社内で議論して対応する考えを伝えた。
税額について町は1月12日、同税審議委員会(委員長・青木宗明神奈川大学教授、6人)から1000円、2000円、3000円の3案を示され、「2000円が適当」との答申を受けた。これまでに各島での説明会を終えた。同税を導入した場合には、船賃に上乗せして入島者から徴収することになるため、船会社の協力が必要不可欠となっている。
船会社への説明会は個別に行われた。この日は石垣島ドリーム観光、八重山観光フェリーの代表に行い、安栄観光には26日の週で調整している。
町税務課などによると、答申の内容を説明した後、特別徴収義務者への協力を要請した。不定期航路のドリーム観光は定期航路を持つ船会社と足並みをそろえる考えを示した。八重山観光フェリーは社内での議論などを経て協力するかどうか回答する考え。
前泊町長は町民と船会社への説明会などを踏まえ、税額を決定する。税額などを盛り込んだ条例案を3月定例議会に上程する予定だが、条例案のパブリックコメント(住民意見募集)には一定期間を要することからずれ込む可能性がある。
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