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歳はとりたくないものだ。60歳をすぎ…

 歳はとりたくないものだ。60歳をすぎ、気持ちはまだ若いつもりでも結構、体にガタが来ている▼体形はいうまでもなく、最近はついにひざにきた。右ひざに突然痛みを感じ、1カ月近くになるが、一向に痛みが治まる気配がない。右ひざをかばい歩行に違和感も出ている。そのうち、体のどこかにしわ寄せがこないか心配も▼ひざ痛は5、6年前にもあり、その時は整形外科で痛み止めをもらって我慢していたら、いつの間にか治った。今回も同じだろうとたかをくくっていたが、一向に治る気配がない▼市内の整形外科を受診したところ、軟骨にうっすらとヒビが入っているように見えると診断された。ひざをぶつけた記憶はない。年齢からくる経年劣化なのか。体重増の影響か▼医師いわく「自然に治る」らしい。ひざ側面への注射と小さな針を打ってもらったが、いまだ痛みが続く。医師の言葉を疑うわけではないが、このままほうっておいていいものか不安がつのるばかりだ▼以前、老化は足から来る、と聞いたことがある。足腰に不安を抱えると、自然と行動が鈍る。長引けばそれだけ運動量が減り、足腰の老化が加速する悪循環に。今回、ひざ痛になりそのことを実感している。60代はもう若くない。体のケアの必要な年代に入ったようだ。(下野宏一)

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