久しぶりに那覇に遊んだ。昨年来チケット…
- 2024年02月20日
- 不連続線
久しぶりに那覇に遊んだ。昨年来チケットを予約してあった春風亭昇太落語会と、「旅先」でもいいから久しぶりに映画が見たい、その思いをさらりかなえようとのたくらみである▼落語会の会場は、今年開場20年を迎えた国立劇場おきなわ。日ごろ琉球伝統芸能の粋「組踊」などの「聖地」ともいわれる劇場の大ホール、634席がほば満席である。半世紀続く民放TV「笑点」司会者だけに、その舞台裏もまくら話に「時そば」など三席で笑いの渦に巻き込んだ▼印象的だったのは客席に和服姿の男女がちらほらと見かけられたこと。江戸の話芸だけでなく、自らも日本文化を着込んで楽しもうという、おしゃれな試みか▼翌日は朝から映画。平日にもかかわらず皆さん楽しんでいらっしゃる。独特な雰囲気の空間、予告編を見ながら上映を待つ期待感。70代だろうか、信じられないほど大量のポップコーンと飲み物を買い込んで入場し、館内の視線を全身に集める人、サラリーマン風の若い男性など、みんな自由だ▼昼のレストラン街。ここにも時間と空間を楽しむ人たちがいらっしゃる。シニア女性らが華やかにお化粧して会話を交わす姿が印象的▼いにしえ人は「遊びをせんとや生まれけむ」といった。われらはそのとおりに生まれてきたのかもしれない。(慶田盛伸)
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