イノシシ被害が急増 バンナ公園
県営バンナ公園内で昨年4月以降、芝生が掘り起こされるなどのイノシシ被害が急増している。恒例のドッグランが中止に追い込まれるなど公園利用に影響が出ている。県都市公園課によると、これまで同公園内ではイノシシ被害の報告はなかった。ドングリの不作や周辺ほ場のイノシシ対策強化が影響しているとみられている。
バンナ公園管理事務所によると、7カ所で特に被害が大きく、このうちBMXサイクル広場では広範囲に芝生が掘り返されており、予定されていた恒例行事のドッグランが開催できない状況となった。
12日にBMXサイクル広場を家族で訪れた男性は「BMXのコースが使えないので、大きな子から小さな子まで、隣りの舗装されたコースで遊んでいる。ぶつかったりしないか心配だ」と話した。
イノシシの被害を巡っては、同公園周辺や開南地区の農家からも市などへ報告が上がっており、昨年度は149件と例年の倍以上に。農家や猟友会などからは、石垣駐屯地の工事や干ばつの影響が指摘されているが、原因は分かっておらず、市農政経済課も「特定できない」としている。
県都市公園課の担当者は「これまでバンナ公園内でのイノシシ被害の話はほとんど出ていないが、今年度から報告を聞くようになった。可能なところから埋め戻すなどしていく。今後は情報収集などをしながら対策を検討していきたい」と話している。
一方、園内では、イノシシ出没に起因するものかどうか不明だが、ダニの被害も増えており、同事務所では「皮膚に付いたダニを無理やり取ると皮下に頭が残ることがある。必ず病院で処置してほしい」と注意を呼びかけている。
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