八重山毎日新聞社

　白保公民館下部組織の白保村ゆらてぃく憲章推進委員会（金嶺光江会長）は暮らしのルールなどを紹介する「白保村公式ホームページ（ＨＰ）」を1月末に開設した。これまで取り上げられることのなかった公民館や住民の取り組みについて島内外へ発信し、白保地域を広く理解してもらうことを目的としており、委員らは「魅力ある村づくりに協力をお願いしたい」と呼びかけている。

　白保地区では近年県外からの移住者や事業者参入が増加。それに伴い、深夜まで続く伝統行事に対する苦情やオーナー不在の一棟貸し宿での騒音などさまざまなトラブルが発生。同委員会は明文化されていない暮らしのルールを周知しようと2022年から公式ＨＰ制作に取り組んだ。公民館が監修を手がけている。

　開設した公式ＨＰでは村の紹介、自治の仕組み、事業を始めたい人向け、移住希望者向けの四つのコンテンツを用意。村の歴史や伝統、ゆらてぃく憲章について解説しているほか、公民館を中心とした自治組織と関連団体を紹介している。

　事業者向けには住宅地で事業を行う責任とリスクの再考、移住者向けには公民館行事、地域活動への参加協力を求める内容となっている。これまでに作成した白保ゆらてぃくマップや観光ルールガイドブックなど生活に役立つ資料も公開している。

　同委員会によると、観光情報ではなく生活のルールや自治の仕組みを伝えるサイトは八重山で初。12日の記者会見で前盛善宣白保公民館長は「さまざまな情報をこちらから提供し、文化を共有しながら住むことで村も活性化し、良い方向に向かっていく」と期待感を示した。

　今後は委員や地域住民が主体となってＳＮＳ等でＨＰを拡散し、広く周知を図っていく予定。

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