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石垣島でスケートボードがお目見えしたのは…

 石垣島でスケートボードがお目見えしたのは小学生のころだった。それ以前からローラースケートはあった。当時は鉄製で、バンドかなにかで靴にセットするもの。何度か試したが、立つことさえままならなかった▼その点、スケボーは横向きで、ローラースケートとは求められるバランスが違った。右足を軸に左足を左右に小刻みに動かし、次第に大きく動かしてスピードをつけて進むという遊び方▼これには乗れた。そしてかなり上達した。調子に乗ってウインドサーフィンのように風を動力にすればもっと楽しいだろうと思い、台風通過後にチャレンジした▼ベニヤ板を帆代わりに背負うと勢いよく進んだが、突風にあおられて横転する始末。けがはなかったが、危ないのでやめた▼そんなスケボーも今ではスポーツ競技。東京2020大会から採用されている。魅力の一つは、チャレンジしたことを互いにたたえ合うことだという。東京五輪でも、成功したときに抱き合って喜んだり、失敗したときには慰めたりする姿が印象的だった▼その精神は、教育現場で叫ばれている「自己肯定感」の高まりにも貢献するそう。石垣島でも愛好者は多く、中高生らがサザンゲートブリッジ下で練習している。安全安心にチャレンジできる環境をぜひ早期に。(比嘉盛友)

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