八重山毎日新聞社

　竹富町の訪問税は、竹富島はじめ各有人、無人島を訪れる際に都度徴収されることになるのかな。かつて西表島、由布島、小浜島、竹富島を巡る旅があった。こんなツアーはどんな課税になるのだろう▼石垣市では竹富町民も与那国町民も同じ生活圏の八重山郡民として接遇し区別しない。もちろん相互訪問は訪問料も不要▼しかし、今後、竹富町が取り、与那国が取り、石垣が取ることになったら、今度は自分たちが払う立場になる竹富町民としてはどんな思いを持つのだろうか▼今回、竹富町がやむ得ず先行実施しても税の公平性の観点からは生活圏であっても八重山郡民のみ免除するわけにはいかないだろう。2千円は高いなと思う私も、各島々の祭りを楽しみに通う一人としては見物料代わりに払う覚悟でいる▼そこで提案だが訪問税の領収の際に訪問税領収済証明カード（一年間有効・カード名称とデザイン次第では記念品にもなる）を交付、訪問には常時携行を求め、向こう1年間の町内再訪は3～5百円にする。ただ紛失、不携帯は単発徴収する▼ともあれ町の安定財源の確保をのぞむなら豊かな自然をいかした滞在型もてなし観光立町を目指し、町内自販機も値上げ、その分も環境保全に使おう。訪問者の持ち込んだ飲料、弁当容器等は持ち帰り厳守。（仲間清隆）