石糖、初荷1500㌧出荷 粗糖6963㌧生産見込み
石垣島製糖(西村剛志社長)は1月31日、2023/24年期製糖の出荷を開始した。初荷は粗糖1500㌧(約2億8千万円)。2月1日までの2日間で琉球海運の運搬船「優昭丸」に積み込む。運搬船は1日正午に石垣港を出港。海上輸送を経て5日、門司港に到着し、関門製糖に運び込まれる。今期製糖は7年ぶりの年明け操業となる1月4日に始まり、3月16日の終了を予定。年間を通しての少雨傾向により生育が緩慢となったことから原料6万1056㌧、粗糖6963㌧と前期を下回る生産見込みとなっている。
同社によると1月30日までの搬入量は、1月中旬の雨の影響で当初予定の2万2千㌧を下回る1万6300㌧となっている。
初荷式は午前8時半から同社構内で行われた。西村社長は生産農家や関係者を前に「生産者のみなさんが大切に育て上げたサトウキビを役職員一丸となって製品化した。本年も石垣港まで安全運転を心掛けていただき、無事故・無災害での運搬を」と呼びかけた。
多宇弘充常務らが粗糖運搬トラックを酒と塩で清めた後、運転手を代表しておもと運輸の髙良新治さんが安全運転宣言。JAおきなわ八重山地区本部の石垣信治本部長が乾杯の音頭を取り、製糖期間内の無事故無災害を願った。
運転手全員が指さし唱和で「安全運転よし!」と確認した後、大型ダンプカーに乗り込み、次々と港へ向けて出発した。
石垣港では、海上輸送を担う琉球海運の宮城勝専務取締役が「無事故無災害で安全運航で届ける」、小倉慎悟船長も「乗組員一同、安全航海で届けたい」とそれぞれ決意を述べた。
八重山港運の新川正人代表取締役と入高島充久常務取締役が酒と塩でベルトコンベヤーを清めた後、初荷の粗糖がダンプカーから運搬船に積み込まれた。
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