イリオモテヤマネコ、交通事故から守りたい
ヤマネコ教室で講師を務める西表ヤマネコクラブの右から柳橋さん、津嘉山さん、池村さん=27日午前、サンエー浦添西海岸パルコシティ
イリオモテヤマネコの剥製を観察しながらワークショップに挑戦する参加者たち=27日午前、サンエー浦添西海岸パルコシティ
【浦添】県の2023年度イリオモテヤマネコ交通事故対策事業として「イリオモテヤマネコ教室とMIMURIワークショップ」が27日午前、浦添市のサンエー浦添西海岸パルコシティで開かれ、西表島の小中学生24人で構成される「西表ヤマネコクラブ」を代表してメンバー3人が出演、ヤマネコの生態や輪禍などの現状を発信した。
ヤマネコの交通事故を防止することを目的に生態などを県民に周知し、理解を求めることが目的。昨年度は西表島で開催された。
同教室には船浦中学校1年の池村美乃里さん、津嘉山湊さん、柳橋穂岳さんの3人が登場。クイズを交えながらヤマネコの特徴にロードキルの実態、保護活動などの現状を説明。ヤマネコの交通事故件数が昨年は0件だったとも報告し、「このままゼロにしたい」と共生に向けた協力を求めた。参加者から「どこに行けばヤマネコに会えるのか」との質問もあり、メンバーは「運任せなので分からない」と答えた。
発表を終えた池村さんは「島民は車のスピードが速い。島の中でもっとポスターやチラシを出して呼び掛けたい」、柳橋さんは「発表の準備をするに当たって自分でも忘れていたこともあり、ヤマネコと西表について改めて知ることができた」、津嘉山さんは「関心を持って聞いてくれた。みんなが車のスピードを守ってくれることで、ヤマネコの交通事故をゼロに抑えられる」と話した。
ワークショップも実施され、参加者は県立博物館・美術館に所蔵されている剥製を見ながら、チャーム(飾り物)作りに取り組んだ。
イベントは午前と午後の2回行われ、約50人が参加した。
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