貨物船2隻が運休 竹富町航路
- 2024年01月27日
- 社会・経済
物流停滞の見込み 2月10日から約1カ月間
竹富町内へ物資を運ぶ貨物船4隻のうち2隻が2月10日から約1カ月間、定期検査のため運休し、貨物輸送量が大幅に低下する見込みであることが分かった。ガスやガソリン、車両、飼料などさまざまな物流が停滞する可能性があり、町は代替船の確保、バージ船チャーターなど対応を模索している。(8面に関連)
町によると、JAおきなわが運航する「汽船農協やえやま」(農協丸・53㌧)が1月12日から、安栄観光の「ぱいかじ」(19㌧)が2月10日からそれぞれ検査の日程に入る。期間はともに1カ月半から2カ月を見込んでおり、農協丸は最長3月9日まで、ぱいかじは3月末ごろまで運休する見通し。その間は八重山観光フェリーの「ゆいまる」(19㌧)と「かりゆし」(99㌧)の2隻のみの運航となる。
町が集計したデータによると、貨物船4隻で年間5万㌧を輸送しており、1日あたりでは約137㌧、運休期間は1900㌧近くの貨物の輸送がある予定。
町は物流停滞回避に向け▽船会社と協力し県内外から代替船の確保▽公共工事で使用するバージ船の空きスペースを活用▽地元建設会社のバージ船のチャーター―などに取り組む予定。
政策推進課によると、代替貨物船探しは難航しているものの、バージ船チャーターについては複数の地元建設会社が前向きな考えを示しており、今後は予算や日程などを調整していく考え。また、日本小型船舶機構が現在2週間に1回行っている小型船舶の検査について、離島に限り要望があれば随時対応ができるよう要請する準備を進めている。
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