荻堂さん最優秀賞 八重山地区代表、9年ぶり快挙
第44回沖縄県老人の意見発表大会(沖縄県老人クラブ連合会主催)が24日、金武町立中央公民館大ホールで開催され、八重山地区代表で出場した荻堂久子さん(80)=平得老人クラブ=が最優秀賞を獲得した。八重山地区代表が同賞に輝くのは9年ぶりの快挙で荻堂さんは「代表としての役目を果たすことができて良かった」と喜びをかみしめた。(4面に原稿全文)
大会には県内6地区(北部、中部、那覇、南部、宮古、八重山)の代表6人が出場。「老人が日常生活の中で感じていること」をテーマに、それぞれ15分の持ち時間で意見発表を行った。
「役に立てるなら」と題して発表した荻堂さんは昨年度から副会長を務めている平得老人クラブでの日頃の活動を紹介。会報「ぴさい老人クラブ便り」の配布や公民館周辺の清掃活動、毎月のグラウンドゴルフ・ゲートボール、方言勉強会などの取り組みの様子を伝えた。
また市が実施するいきいき百歳体操や高齢者大学で多くの学びを得たこと、八重山民俗舞踊研究所主宰者としてのべ30年間、平真小学校の女子児童に「鷲の鳥節」を教えてきたことなどを紹介。最後は「これまで多くの方々と出会い、関わり合う中で貴重な体験をさせてもらい学ばせていただいた。(これからも)集まって語り合って楽しく活動し、誰かの役に立てる幸せな幸齢者になりたい」と結んだ。
審査の結果、審査員4人全員が荻堂さんを最優秀賞に選出。松島弘明審査委員長(元琉球新報社編集局文化部長)は講評で「原稿もしっかり覚えていて、歌や八重山の言葉も入っている。実践活動も素晴らしい」とたたえた。
昨年末に八老連役員の推薦を受け、急きょ出場が決まったという荻堂さんは「少し恥ずかしい思いもあるが、八重山代表としての役目を果たせた。名誉ある賞をいただけて良かった」と安堵。「老人クラブの活動や市の福祉事業、社会教育事業を全県にアピールしたかった。それが伝わってうれしい」と笑顔を見せた。
25日の帰島時には南ぬ島石垣空港ロビーで平得老人クラブのメンバーから祝福を受けたといい、「周りの人に恵まれている。これからも遊びや活動を楽しみながら続けていきたい」と抱負を述べた。
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