被災地にDMAT派遣 能登地震、八重山病院きょうから
能登半島地震で被害を受けた地域の医療支援で県立八重山病院(和氣亨院長)の医師や看護師ら5人が災害派遣医療チーム(DMAT)として石川県に26日から派遣される。出発を翌日に控えた25日、同病院で出発式が行われ、病院の職員らがチームの安全を願うとともに現地での活動を激励した。和氣院長は「新型コロナの時は、全国からの応援看護で助けてもらった。余震や二次災害には十分に注意しながら八重山の代表として頑張ってきてほしい。そして元気な姿で帰ってきてほしい」と呼び掛けた。
能登半島地震では、病院施設や医療関係者も被災。医療体制確保のため支援が必要なことから全国のDMATが発災直後から現地へ派遣されている。
県内からは18日から21日の間、県立南部医療センター・こども医療センターが第1陣として現地での後方支援などに当たった。
八重山病院へは、県を通して厚労省DMAT事務局から13日に派遣要請があり、現場で必要な薬品や資機材などを準備してきた。活動先は同県穴水町保健医療福祉調整本部で、避難所なども回りながら第4陣として医療支援などを行う。
今回、派遣されるのは医師の西村朋也さん(34)、看護師の目取眞静香さん(51)と宮良太士さん(40)、業務調整員の上原拓磨さん(40)と比嘉雄作さん(31)の5人。
西村さんは「水道が止まり利用者が疲弊していると聞いている。八重山病院の代表として被災者に寄り添うようにサポートしたい。けがをすることなく活動し、無事に帰ってくる」と述べた。
県災害医療コーディネーターの竹島茂人救急科部長は「安全確保第一で活動し、被災地での教訓を持ち帰ってほしい」と激励した。
県からはこれまでに県立南部医療センター・こども医療センター、ハートライフ病院、中頭病院が派遣済み。八重山病院の派遣後は、中部徳洲会病院、浦添総合病院がそれぞれ支援に入る。
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