ガジュマル残そう 旧市役所跡地
- 2024年01月24日
- 地域・教育
旧石垣市役所内に残るガジュマルの大木を残して憩の場にしようという動きが出ている。市民有志の呼びかけに約120人が賛同し、「旧市役所の木を守り隊」(普天間明日香氏ら4人)が16日、「一帯を緑地帯にし、市民や観光客の癒やしの場として木の下でゆっくりお茶が楽しめるような空間に」と石垣市に要望書を提出した。
旧市役所跡地で計画されている商業複合施設のイメージ図はガジュマルがある付近を緑地帯として残している様子が描かれるなど、市も有効活用を検討している。
同隊は「旧市役所庁舎跡地周辺は車社会の中でもっとも人が歩いている繁華街。観光客は、街の中でたくさんの気根を垂らしたガジュマルや真っ赤な花をつけるデイゴに、より南の島らしさを感じるでしょう。これらの木々は石垣島らしい景観をつくるなど観光資源としても大変貴重な上、緑だけでなく木陰も提供し、癒やしを与え、小鳥たちの休憩の場を与えている」などと伝えた。
旧庁舎は2月29日までの工期で現在解体作業が行われており、今後は躯体の取り壊しが本格化する。要請を受けた市契約管財課によると、跡地内にあったデイゴはデイゴヒメコバチの影響で中が腐食しているところがあったため除去し、その材を獅子面として活用する方向で調整中。ガジュマルについては現在も残している。ガジュマルがある旧庁舎駐車場入り口付近で道路改良工事が予定されていることから、都市建設課とも連携して有効利用を調整していく。
同隊はほかに、ガジュマルなどの樹木が今後も健全に生育できるよう根を痛めない配慮を求め、今後どのように活用されるかなどの周知・説明も望んだ。
ガジュマルの樹齢は分かっていないが、木根や枝ぶりから、かなりの年月が経過しているとみられる。
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