子の健康 アプリで相談 市、ノーススター社と連携協定
- 2024年01月20日
- 政治・行政
石垣市は19日、インターネットを利用した医療とヘルスケア関連サービスを提供する㈱ノーススター(田北浩大社長、東京都)と包括連携協定を結んだ。これにより市民は、同社の小児オンラインアプリ「キッズドクター」によるチャット健康相談の無料サービスを利用回数制限なしで受けられる。直接看護師がチャットで相談に応じ、夜中や土日の体調不良など一般診療時間外に病院へ行くべきか迷った際の判断をサポートする。
同社は、2021年2月に三井物産と、妊娠・出産・育児などに関するアプリやwebサービスを提供するエバーセンスが共同で設立した。
医療資源が限られる石垣市の現状を踏まえ、県立八重山病院と石垣島徳洲会病院が担っている小児救急医療の負担軽減を図るため協定締結に至った。子どもを休日・夜間診療に受診させるべきか不安を抱える保護者のニーズに対応する。
サービスを受けるには①スマホやタブレットにアプリ「キッズドクター」をダウンロード②画面に従いアカウント登録を行い、マイページから石垣市民団体コード「ISG5358」を入力―の手順で操作。
チャットボットで問診を行った上で、コンピューターネットワークで看護師がリアルタイムにメッセージをやりとりする。必要性が高ければ救急診療を勧める。
チャット相談の対応可能時間は午後6~同11時(予約は午後6時から)。対応できる相談範囲は▽夜間に病院へ行くべきか迷っている▽自宅でのケア方法や日常の健康方法を知りたい―場合など。
田北社長は「通常、ひとりが相談できる回数は1カ月1回と決まっているが、島民の方は団体コードを入力してもらい無制限に活用していただく」と説明した。
このほかキッズドクターのサービスではオンライン診療も提供するが、観光客の利用をメインに考えており、田北社長は「夏の繁忙期などに救急医療が逼迫する中で、島外の方は極力オンライン診療を使っていただくことで島の医療資源を守ることにつながれば」と話した。
デモンストレーションを見ながら使い方の説明を受けた中山義隆市長は「地域の子育て支援や健康づくりに貢献できると考える。特に小さなお子様がいるご家庭では、夜間に病院を受診すべきか、翌朝まで様子を見るべきか、専門スタッフに相談できるのでたいへん心強いサービス。本市もキッズドクターの活用を推進したい」と述べた。
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