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島言葉の絵本発行 市に「かっこうどり」93冊贈呈

「やえやま民話 かっこうどり」を贈呈する、しぅまむに伝承研究会のメンバーら=19日午後、市役所応接室

「やえやま民話 かっこうどり」を贈呈する、しぅまむに伝承研究会のメンバーら=19日午後、市役所応接室

しぅまむに伝承研究会が編集・発行した島言葉による絵本

しぅまむに伝承研究会

 童歌や絵本などを通して絶滅の重大な危機にある八重山方言を次世代に伝える活動を行っている「しぅまむに伝承研究会」(亀井道子会長)がこのほど、石垣市の大濵晧文化振興基金を活用して親の愛をテーマとする「やえやま民話 かっこうどり」の絵本と語りのCDを完成させ、市に19日、93冊を贈呈した。市立図書館、こども園、幼稚園、小中高などに配布される。

 同会が編集・発行、副会長の東嵩西のり子さんが絵を担当した。語りは方言が半嶺敬子さん、標準語が東嵩西さんが担った。

 同会は2018年から活動を行っており、これまでにしまくとぅば普及人材養成講座支援事業の助成を受け方言による民話3冊を発行している。今回初めて基金から20万円の助成を受けた。作製した絵本は22㌻。方言と標準語をつけている。

 亀井会長らメンバー6人が市役所応接室を訪れ、「絵本を通して幼稚園、小学校などの教育活動に活用してもらい、方言が広がってくれるとうれしい。大変うれしい」と述べ、会員は「子どもたちは音で方言を覚える、とくに未就学児に聞かせてもらいたい」と要望した。

 中山義隆市長は「絵本を通して島言葉を次の世代に伝える活動は素晴らしい。絶滅の危機にある八重山方言を残して絶滅危機から脱却し、みんなが島言葉を話せるようになればと思う。歌や踊りなど伝統芸能も後世につなげることができる」と感謝、活動の広がりに期待した。

  • タグ: かっこうどりしぅまむに伝承研究会
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