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海のため 何できる 竹富町海洋教育サミット

3グループに分かれ、未来の海のためにできることなどを話し合う児童生徒ら=18日午後、竹富町役場大会議室

3グループに分かれ、未来の海のためにできることなどを話し合う児童生徒ら=18日午後、竹富町役場大会議室

7校児童ら討議

 竹富町海洋教育サミット(町教育委員会主催)が18日、町役場大会議室で行われ、町内の7校が1年間の学習成果を報告した。身近な海と陸や生活とのつながり、自然の恵みと命への感謝など、体験・観察・調査を通して感じ考えたことを紹介した。他校とのグループ討議で未来の海のために自分たちにできることについても意見交換、「海洋教育を続け、今後も声掛けや情報発信をしていく」などと発表した。

 町は人と海との共生に向け2019年度から小中学校で海洋教育を展開、サミットは交流と学びの深化を目的に開催しており、今回で3度目。古見小、鳩間小、鳩間中、大原小、黒島小中、船浦中、オンラインで波照間中の児童生徒約30人が参加した。

 このうち古見小はペットボトル削減に向けた取り組みとして上原小とともにウォーターサーバーの設置を提言、西表島の2港で昨年11月に実現をみた。児童は「私たちも町民のひとりとして意見を言えること」と成果を強調、他校の生徒から「竹富町のすべての港にウォーターサーバーを置く」との提言があった。

 鳩間小中は児童が有孔虫の「ホシスナ」の分布調査、生徒がホシスナの飼育観察の結果をそれぞれ報告、「ホシスナにとって藻は心地よい。ホシスナが住みやすい環境を守るためビーチクリーンをやっていきたい」と気持ちを新たにした。

 大原小は各学年の取り組みのほか能登半島地震にも触れ、「海が近いのでいつ災害が起きるか分からない。今後は防災学習も行い、学んだことを地域に発信したい」と意欲を示した。

 波照間中は海洋学習の活動を広く周知してエコ活動への参加者を増やすことを目的にインスタグラムを作成。「海の現状を伝えることができたが、島民以外の人たちに知ってもらえていない」などと課題を挙げ、インスタグラムのPRに取り組むとした。

 黒島小中は塩づくり、船浦中はサンゴのモニタリングなどを取り上げた。

 3グループに分かれたグループ討議では「ごみを減らし、エコを意識して生活する」「住民に声掛けしたり、観光客に情報を発信していく」などの意見が出た。

 西原智学校教育課長は講評で「本町の強みは海洋学習が昔から地域学習として続いていること。地域の人材が財産で、持続可能な海洋学習につながる。地域の人材の力を借りて学習を深めてほしい」などと激励した。

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