神奈川県の高校入試で使われる出願システムで…
- 2024年01月19日
- 不連続線
神奈川県の高校入試で使われる出願システムで深刻なトラブルが発生している。グーグルが運営するGmailを使う受験生にメールが届かず、出願用のアカウントが登録できないというものだ▼県のウェブサイトでは、10日に障害発生の第1報を掲載。18日の第11報でも問題は解消していない。技術系SNSでは原因の解析が行われており、初歩的なミスやその後の技術的な対応のまずさなどが指摘されている▼電子メールが世界で初めて使われたのは1971年。現在のような迷惑メールやランサムウェアもなく牧歌的な時代だった。世界初のスパムメールは78年。393人に対してコンピューターの購入を勧めるものだ。現代と比べるとかわいいものである▼ITの世界は、技術革新が急速に進む。人間の1年が犬の7年に匹敵することからドッグイヤーなどと称される。メール周辺でもセキュリティーを中心に、新たな技術が取り入れられている▼多くの人が使うGmailは、来月からメールサーバーの運営者へ認証の仕組みの導入を求めている。要件を満たさないとメールが相手へ届かない可能性もある▼昨年、長野日報はランサムウェアに感染し、しばらくの間、減ページを強いられた。セキュリティー・インシデントは忘れたころにやってくる。IT担当者はご用心を。(立松聖久)
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