新川地区児童館が着工 石垣市、市街地西側の交流拠点に
石垣市はこのほど、県営新川団地の余剰地で「新川地区児童館」の建設を着工した。市が児童館の建物として新築するのは初めて。放課後などの子どもの居場所や子育てをする保護者の交流拠点として、子育て支援を行う。市は昨年11月28日に現地で起工式を行った。利用開始は2024年内を予定。
石垣市内には、既存の児童館がとのすく児童館、石垣市子どもセンターの2施設ある。新川地区児童館は石垣中学校校区の子どもたちの利用を見込み、児童館空白地帯の市街地西側エリアをカバーする。
対象は0~18歳までや子育てをする保護者。初回登録をすれば無料で自由に利用可能。
敷地は県営新川団地を高層化するため建て替えた際に余った県有地を使用。面積は1913平方㍍。鉄筋コンクリート造2階建ての建物を建築する。建物の延べ床面積は880平方㍍。2階部分は管理通路のため、利用は1階部分に限る。
建物内は、体育館(遊技場)約216平方㍍に加え、ダンスや音楽活動で使用できる防音の創作活動室(スタジオ)、多目的室、図書室(自習室)、相談室、事務室、授乳室、キッチン、集会室、シャワー室も整備する。屋外に駐車場(10台)、駐輪場(自転車18台)も設ける。
総事業費は7億1500万円、このうち国からの補助は3億2400万円。残りは起債を活用。国の補助は、新川団地等を建て替えている2024年度地域居住機能再生推進事業の枠組みの中で受ける。
一方、新川地区児童館完成後、老朽化が著しい旧とのしろ保育所の施設を使い運営している「石垣市とのすく児童館」は廃止の計画だったが、市子育て支援課によると地域の要望や、近隣の子どもたちにとって児童館の場所が遠くなることを理由に新川児童館の完成後、今後の方向性を決めてる。
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