枝肉初セリ、全17頭上物 JA石垣牛、㌔単価3115円
JA石垣牛の枝肉初セリが12日、八重山食肉センターで開かれ、17頭すべてが競り落とされた。すべてが4等級以上の上物で1㌔当たりの平均単価は3115円だった。2022年2月から設けられていた上限単価3500円は撤廃されたが、同価格を超える牛はいなかった。1頭当たりの平均価格は147万3798円、最高価格は去勢27カ月の194万9500円だった。金額は全て税抜き。
セリ前のセレモニーでJAおきなわ八重山地区本部の石垣信治本部長は「今年も石垣島の誇る石垣牛の魅力を広く伝えていこう」と呼び掛けた。
中山義隆市長は「消費者ニーズに応えられる石垣牛の生産を研さんしてほしい。市としても国、県、関係機関との綿密な連携のもと諸政策により畜産農家を後押し、若者が目指すことができ魅力ある産業になるよう支援していきたい」と祝辞を述べた。
乾杯の音頭は、石垣牛肥育部会の上江洲安生部会長がとった。
引き続き行われた初セリでは、上場17頭のうちA―5等級が12頭、B―5等級が2頭、A―4等級が3頭だった。2頭に最高価格の3500円がついたほかは、2600円から3350円で次々と競り落とされた。
初セリを見守っていた上江洲部会長は「初セリということで良い牛が出品されていた。高値で競り落とされてほっとしている」と評価。昨年の初セリより値下がりしたことについては「需要が低迷し全国的に消費が落ち込んでいる。地産地消を大切にし、消費者ニーズに合わせた肥育に取り組んでいきたい」と述べた。
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