八重山毎日新聞社

　110番の日を前に八重山警察署は9日、110番にちなんだ「110㌔駅伝」を石垣島など八重山地区の管内5島で実施し、110番通報の適正利用と警察安全相談電話「＃9110」の利用を広く呼び掛けた。例年、交通安全祈願後に広報駅伝を開催しているが、110㌔は初めてとみられる。

　駅伝は石垣島、西表島、小浜島、波照間島、与那国島の5島で実施。八重山署の署員約40人が参加し、「110番通報の適切利用」「警察安全相談は＃9110」と書かれたたすきをつないだ。

　このうち石垣島では同日午前6時から八重山署を発着点に行われ、大里、伊野田、伊原間、富野、川平、崎枝、名蔵などを通り計77㌔を走った。伴走車両の後部などにも110番の日や相談電話をＰＲするポスターを掲示し、通行者や観光客、ドライバーへ周知を図った。

　舟蔵公園からは、安全祈願を終えた八重山地区交通安全協会、同母の会、防犯協会なども一緒に走り、市街地を通って午後5時前に八重山署でゴールテープを切った。

　自身も最初と最後の区間の計7㌔を走った前堂也寸志署長は「110㌔を走ることができるのは、管轄が広い八重山地区ならでは。県内でもめずらしく恐らく初めて。多くの署員が行く機会の少ない伊原間など北西部も走ることができ、パトロールや110番の周知につながった」と振り返り、「ことしも事件・事故が無いように一生懸命、各種警察活動に取り組んでいきたい」と抱負を述べた。

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