大谷グローブ「届いた」 竹富町全校に 児童ら歓喜
米大リーグで活躍する大谷翔平選手がプレゼントするグローブが9日、竹富町内の全小学校11校に届いた。このうち上原小学校(真喜志達哉校長・83人)では贈呈式が行われ、児童らは「本当に届いた」、「かっこいい」と大喜び。国内全小学校という壮大なスケールの寄贈を実現した大谷選手に憧れの眼差しを向けた。石垣市は11日に全19校に配布予定、与那国町は全3校への配布を希望しているが日程は未定となっている。
大谷選手は昨年11月、自身のSNSで小学校に三つずつ、約6万個のグローブを寄贈すると表明。グローブメーカーのニューバランスジャパンが各県教育委員会を通して各自治体へ個数や希望日を調査し、昨年12月25日からことし3月末までの発送を行っている。
竹教委は9日の3学期始業式に間に合わせるため、5日の町役場到着を希望。9日は前泊正人町長と佐事安弘教育長らが各地へ出向き、古見、上原、白浜、船浮、西表、波照間小中で贈呈式を行ったほか、その他学校でも伝達贈呈を実施した。
このうち上原小では午前10時20分から体育館で贈呈式が行われ、佐事教育長から右利き用二つ、左利き用一つ計三つのグローブが手渡された。ピカピカのグローブがお披露目されると「おおー」と大きな歓声。佐事教育長は代表児童2人とキャッチボール、「これからもこのグローブを使ってたくさんキャッチボールしてほしい」と激励した。
上原ストームズ主将の仲里奏汰さん(6年)は「大谷選手は日本の誇り。このグローブで野球人口が増えるとうれしい。皆で丁寧に使いたい」と感謝した。
偶然、大谷選手の前所属球団エンゼルスのTシャツを着て登校していた下山琉生さん(5年)は「1番最初にはめることができて幸せだった。グローブはまだ硬いけど軽いので捕りやすかった」と笑顔。将来はプロ野球選手を目指しているといい、「このグローブを使って一つ一つ丁寧にプレーしたい」と夢を膨らませた。
同校では一定期間校内で展示した後、クラブ活動などで使用するという。真喜志校長は「(寄贈は)テレビの向こうの話だと思っていたが本当に届いたので驚き。まさにスーパースター、スケールが大きい」と話し、「上原小から第二の大谷選手が出ることを願う」と期待を込めた。
また大谷選手の寄贈に合わせ、合同会社プラス(真謝永二代表)が軟式野球ボール、仲底傑さん(黒島)が石垣市の社会人野球チーム「サンテ治療院」などから集めたバットを町内全校に寄贈した。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。